ホウレン草由来糖脂質MGDGとホウレン草糖脂質画分の膵臓がん対策医薬品・補助食品としての開発研究
研究責任者 |
水品 善之 神戸学院大学, 栄養学部, 准教授
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研究期間 (年度) |
2011 – 2012
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概要 | ホウレン草の糖脂質MGDG(Monogalactosyl diacylglycerol)は、DNA合成酵素(pol)分子種選択的阻害活性に基づく副作用がない抗がん作用を示したので、がん対策(治療と予防)の医薬品・補助食品として開発することを目標とした。膵臓がん対処療法として既に使われている抗がん剤ゲムシタビン(GEM)や放射線について、MGDGとGEMの三リン酸化体によるpol阻害活性の相乗効果、MGDGとGEMによるヒト膵臓がん細胞増殖抑制活性の相乗効果、MGDG投与と放射線照射によるマウス抗腫瘍活性の相乗効果を見出した。本研究は計画どおりに実施できて、その成果は新規特許出願(特願2012-157018)し、学術論文や学会等で発表した。今後は、ヒト臨床試験を展開して、MGDGを高含有するホウレン草糖脂質を健康補助食品やサプリメントとして、MGDGを抗がん促進剤の医薬品として開発する。
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