新しいナノ切削装置によるソフトマターの表面構造解析技術の開発
研究責任者 |
永井 直人 新潟県工業技術総合研究所, 下越技術支援センター, 専門研究員
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研究期間 (年度) |
2011 – 2012
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概要 | 新たな機能材料開発や表面が関与する多くのトラブルを解決するために新たなナノ切削装置(ナノキャッチャー(NC)法)を使って分子構造の評価を行うことを目標とする。ポリカーボネートを中心に評価を行い、切削によって分子が配向するとともにコンフォメーションも変化することが分かった。切削スピード、切削厚さなどの条件を調べて、コンフォメーション変化に強く影響する条件を検討した。本技術によって従来解析が困難であった疲労破壊にいたるまでの分子構造変化の解析や成形条件による化学構造の差異が検出できるようになった。一方、表面分析の観点からは、印刷シミなどの原因解析に有効利用できることが確認できた。本手法は広範な材料に対して、有効な情報が得られる表面分析方法であることが実証できた。
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