微生物燃料電池を用いた排水処理による高効率な水素生産技術の開発
研究責任者 |
松下 修司 広島県立総合技術研究所, 西部工業技術センター, 研究員
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研究期間 (年度) |
2011 – 2012
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概要 | 本研究は、有機性排水から微生物燃料電池MECを用いて、水素を回収しながら排水処理を行う技術を開発する。主目標は、グルコース1molから、水素4mol以上の水素生産と、CODcr90%以上の排水浄化である。 ボトル型の試験装置を用いた実験を繰り返し行い、装置を構成する部材を詳細に検討した。その結果、実用化に必要となる低コストで高性能な部材を選定した。具体的には、アノードに炭素系電極及び炭素系電極補助剤、カソードにステンレス電極、イオン交換体に耐久性のある陰イオン膜の組み合わせが良好であった。この組み合せで、水素生産量において目標の40%、排水浄化能力において目標の70%を達成した。今後は、装置形状の変更によって性能向上を進め、早期の実用化を目指す。
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