研究責任者 |
雨海 有佑 室蘭工業大学, 工学研究科, 助教
|
研究期間 (年度) |
2011 – 2012
|
概要 | アモルファスCe-Mn合金は、その組成比によって幅広い温度領域で巨大な熱膨張係数が観測されている。この合金に対し、元素置換や外場によって熱膨張を制御することが可能であるかどうかを検討した。今回、Ceを同じ希土類元素で4f電子を持たないYで置換したアモルファスCexY80-xMn20合金を作製し、熱膨張及び低温比熱、磁場中での基礎物性を評価した。その結果、熱膨張係数は、Y置換によって抑制され、Ce(4f電子)の濃度によって熱膨張係数が制御できることがわかった。また、磁場の印加によって伝導性に大きな影響を与えないが、大きな磁気比熱が観測された。本研究の結果から、元素置換や外場は、巨大熱膨張の制御に有効であることがわかった。
|