研究責任者 |
永長 久寛 九州大学, 総合理工学研究院, 准教授
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研究期間 (年度) |
2011 – 2012
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概要 | 本研究では、オゾン触媒酸化法を基盤とした低濃度VOC処理技術を開発し、実用化を目指しており、このためのキーテクノロジーである1) 触媒活性の向上、2) オゾン有効利用率の向上、3) 有害副生成物の抑制という3つの機能を有する触媒材料を開発した。Mn酸化物に他種の遷移金属を複合化した際の触媒特性の変化について検討を行い、Mn酸化物に遷移金属を複合化することによりCO選択率が低下すること、オゾンの有効利用率の向上にはMn酸化物のSiO2への担持が有効であること、MnOx/SiO2にCuを複合化することで、高いベンゼン酸化活性を示す触媒が得られることを明らかにした。これらは実用的なVOC処理システムを構築する上で重要な基礎的知見であり、今後触媒材料を最適化することにより高機能触媒を開発する。
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