新規に見出したイオン性半導体ナノ結晶を介したシンチレータ材料の開発
研究責任者 |
河相 武利 大阪府立大学, 大学院 理学系研究科, 准教授
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研究期間 (年度) |
2011 – 2012
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概要 | 本研究では、Au-イオンを添加したCsI結晶中にAu-イオンの凝集センター(イオン性半導体CsAuナノ結晶と見なせる)を作製し、そのナノ結晶に起因した発光を、550-600nmに出現させることを目標とした。CsI:Au-結晶に対して紫外線を照射したところ、610nm付近に新たな発光バンドが出現し、当初の目標は一応達成した。しかしながら、610nm発光の発光寿命は約3.0μsであり、また発光強度も期待していたほど強くならなかった。原因としては、高濃度にAu-イオンを添加したCsI結晶では、金コロイドが形成され、CsAuナノ結晶の濃度を上げることができなかったためと考えられる。
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