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室温で染色が可能な、綿繊維の低エネルギー・低コスト染色法の開発

研究課題

産学が連携した研究開発成果の展開 研究成果展開事業 研究成果最適展開支援プログラム(A-STEP) 探索タイプ

研究責任者 中村 健治  愛媛県産業技術研究所, 繊維産業技術センター, 主任研究員
研究期間 (年度) 2011 – 2012
概要綿繊維中に水酸化アルミニウムを形成し、この水酸化アルミニウムに染料を吸着させることで染色する方法を開発した。この方法は、染料水溶液を加熱して染色する必要がないため、低エネルギー・低コストで実施できるのが利点である。 綿繊維中に水酸化アルミニウムを形成するために、綿繊維を飽和塩化アルミニウム水溶液に浸漬したのち、アルミニウムイオンを飽和させた水酸化ナトリウム水溶液に浸漬した。この綿繊維を染料水溶液に浸漬したところ、染色が確認できたため、水酸化ナトリウム析出処理の有効性を確認できた。 水酸化アルミニウムを析出させた綿生地で、2013年の流行色(24色)を染色した。この結果、淡色においては元の色を正確に再現できたが、濃色においては元の色との誤差が大きかった。これは、濃色においては、綿生地への染料の吸着が不十分であったためと考えている。 また、実際の染色装置を利用して、今回の手法で綿糸を染色した結果、正常に染色できることを確認した。この染色プロセスでは熱エネルギーは使用しなかったため、この技術の実用化が期待できる。

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JSTプロジェクトデータベース掲載開始日: 2016-04-26   JSTプロジェクトデータベース最終更新日: 2025-03-26  

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