研究責任者 |
高山 弘太郎 愛媛大学, 農学部, 講師
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研究期間 (年度) |
2011 – 2012
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概要 | 植物が発する匂い成分のモニタリングによる植物診断技術は、太陽光利用型植物工場内での栽培管理に利用可能な技術である。本研究では、携帯型匂い成分分析装置(zNose(R))を用いて、植物工場内で生育しているトマトを対象とした水ストレスの早期検知を試みた。茎および葉の表面をブラシで優しくブラッシングすることで放出された匂い成分を計測したところ、テルペン類の放出強度(匂いの強さ)とモノテルペン類とセスキテルペン類の放出比(匂いの質)の変化が確認され、水ストレス個体の判別が可能であることが分かった。また、エアブロワを用いて植物体を振動させることで植物体に触れることなく匂い成分の放出を促進できること、さらに、安価な半導体センサを用いてこれらの匂い成分を計測できることを示した。
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