末梢投与で作用する脂肪酸修飾生理活性ペプチドの探索
研究責任者 |
佐々木 一樹 独立行政法人国立循環器病研究センター, 研究所分子薬理部, 室長
|
研究期間 (年度) |
2011 – 2012
|
概要 | 近年になって、生理活性ペプチドの活性発現に重要な役割をはたす翻訳後修飾としてアミノ酸残基への脂肪酸付加が認知されるようになった。この修飾構造は、胃の内分泌細胞から分泌される新しいペプチドホルモン、グレリンの発見によって初めて明らかになった。しかし、これまでに脂肪酸修飾を受けたペプチドはグレリン以外に知られていない。我々は分泌顆粒内のペプチドのアミノ酸配列を質量分析で一斉に明らかにするアプローチを確立しており、世界に先駆けて複数の生理活性ペプチドの発見に成功している。その技術を胃のグレリン産生細胞に応用し、末梢投与により作用が発揮され創薬の標的となりうる新しい活性ペプチドの発見を目標とする。
|