研究責任者 |
山下 真一 独立行政法人日本原子力研究開発機構, 量子ビーム応用研究部門, 博士研究員
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研究期間 (年度) |
2011 – 2012
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概要 | 低毒性で取扱いに専門知識が要らず白濁化から直観的に線量を見積もることができるゲル線量計を高感度化し、0.1~2 Gy 程度の線量域で線形性が得られるようにすること、ならびに、線質の違いによる感度の変化を調べることを目標とした。 放射線検出剤の選定、組成の最適化、脱酸素剤の利用により、吸光分析や濁度測定による線量評価では前者を達成できた。後者の目標についても、ガンマ線のほか治療用X線や治療用炭素線に対する線量応答を調べ、特に高LET領域で感度が低下することが分かった。感度低下の原因として、線質の違いによるラジカル収率の違いのほか、異なる照射施設を利用する際のゲル線量計の保管法の違いなども考えられ、保管温度・時間および線量率などについても影響を調べていく必要がある。
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