研究責任者 |
米澤 徹 北海道大学, 大学院工学研究院, 教授
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研究期間 (年度) |
2011 – 2012
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概要 | 本研究開発において、水中に溶解したアルカリ金属イオンならびにアルカリ土類金属イオンを液中プラズマ法によって金属酸化物ナノ粒子に捕捉させ、不溶化し、水から分離させることに成功した。酸化物ナノ粒子を水中に懸濁させた場合でも、金属棒にプラズマを照射しその場で金属酸化物のナノ粒子を合成する場合でも、これらの金属イオンの多くはナノ粒子内に捕捉されることが明確となった。この点において、研究開発は成功したと言うことができ、すでに本手法について特許出願を行い、学会発表し、論文投稿を準備している。また、得られたアルカリ金属ドープ金属酸化物ナノ粒子はレーザー脱離イオン化質量分析法(LDI-MS)に有効なイオン化支援剤となることが見出された。これによって、従来LDI-MSでは検出できなかった薬物の検出が可能となり、安心・安全な社会の構築に資することが見出された。
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