珍しい多硫黄分子を利用した高性能光学レンズ材料の開拓とその応用
研究責任者 |
佐藤 総一 首都大学東京, 大学院理工学研究科分子物質化学専攻, 准教授
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研究期間 (年度) |
2011 – 2012
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概要 | 高屈折プラスチックレンズは、更なる高屈折・高耐久化だけでなく、色収差の改善が大きな課題となっている。最近は高性能なチオウレタン系、エピスルフィド系の樹脂が開発されたが、屈折率や色収差に関して更なる性能向上が望まれている。申請者は、最近一分子内に6個の硫黄原子を内在する化合物「テトラメチルヘキサチアアダマンダン(TMHTA)」の定量的合成法を開発した。この化合物は屈折率や色収差を向上させる電子的・構造的要素を併せ持つだけでなく、極めて安価に合成が可能な分子である。本研究では、このTMHTAをポリマーに組み込むための官能基導入法開発を行い、最終的には高性能な高屈折高分子材料の開発を目指す。
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