準剛体回転流を用いた微粉体の高精度三産物・四産物分級機の開発
研究責任者 |
土田 陽一 名古屋工業大学, 大学院工学研究科, 准教授
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研究期間 (年度) |
2011 – 2012
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概要 | 本研究は、サブミクロン域に至る広い粒度分布をもつ微粉体を、粒度の揃った複数の微粉体(産物)に高精度で分ける湿式遠心分級方式の実用化を目指す。本方式は、乱れが全くない理想的分級場である層流の準剛体回転流中で、粒子に作用する遠心力と流体抗力の、粒度による差を利用して分級するため、従来の遠心分級方式よりも精度が優れる。本方式は少処理量向きであるが、従来方式では実施例が少ない効率的な多産物分級方式を開発することを目標として、三産物分級性能の実証と四産物分級機への拡張に取り組んだ。その結果、前者では粒子軌道が数値結果と相違したため実証できなかったが、改善策を明らかにした。後者では数値解析により高性能が得られる分級機形状を明らかにした。
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