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自己免疫疾患モデルにおける抗BTLA抗体の治療効果の検証

研究課題

産学が連携した研究開発成果の展開 研究成果展開事業 研究成果最適展開支援プログラム(A-STEP) 探索タイプ

研究責任者 玉田 耕治  山口大学, 大学院医学系研究科, 教授
研究期間 (年度) 2011 – 2012
概要本研究では、自己免疫性ぶどう膜炎のマウスモデルを対象として、抗BTLA抗体の治療効果について検証した。最初に、抗BTLA抗体の免疫抑制活性を実証するために、Bio-Plex法によるin vitro解析をおこなった。抗CD3抗体刺激によるマウスTリンパ球の活性化は抗BTLA抗体の添加により抑制され、31種類のサイトカインやケモカインの産生低下が認められた。次に、自己免疫性ぶどう膜炎マウスモデルにおいて抗BTLA抗体を投与したところ、予想に反してぶどう膜炎の臨床スコアは増悪し、病理組織においても炎症の促進が認められた。また抗BTLA抗体を投与したマウスから採取したTリンパ球の抗原反応性は増強していた。以上より、自己免疫性ぶどう膜炎モデルにおいてはBTLA分子が促進的に作用する可能性が示された。そこで、BTLA遺伝子欠損マウスにて自己免疫性ぶどう膜炎を誘導したところ、野生型マウスよりも臨床スコアや病理所見の軽減が認められた。今後はこれらの所見に基づいたぶどう膜炎治療法を開発していく予定である。

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JSTプロジェクトデータベース掲載開始日: 2016-04-26   JSTプロジェクトデータベース最終更新日: 2025-03-26  

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