電波マーカを利用した悪天候時運転支援システムの研究開発
研究責任者 |
礒田 陽次 秋田県立大学, システム科学技術学部電子情報システム学科, 教授
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研究期間 (年度) |
2011 – 2012
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概要 | 豪雪地域の冬季の道路は積雪のためにガードレールやセンターラインが見えず、自動車が通行すべきレーンを維持することが困難となる。特に、地吹雪など、視界不良をもたらす悪天候時には非常に危険を伴う。本研究では、視界不良時でも通信が可能な電波を用いた安価なレーンキーピング支援システムを開発する。電波源として路肩設置型電波マーカを開発し、そのマーカから取得される位置情報を元に自車のレーン上の位置を求めてドライバにその情報を提示するレーン誘導システムを開発する。 開発課題は、電波マーカでは、ドライバが位置情報を得てから運転動作に反映するまでの短時間で送信を完了すること、電波マーカと車両間の通信距離の明確化、電池で2年以上作動可能とする低消費電力化等であり、レーン誘導システムでは、自車の不正確な位置情報と正確な電波マーカの位置情報から正確な相対距離・角度の算出方法を見出すことである。今年度は昨年度設置したスノーポールを使用して、電波マーカと車両間の実車を用いた通信試験を行った。
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