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家畜受胎率向上を目的とした「リラキシン関連因子」のカイコ発現系を用いた大量発現・精製方法の確立

研究課題

産学が連携した研究開発成果の展開 研究成果展開事業 研究成果最適展開支援プログラム(A-STEP) 探索タイプ

研究責任者 朴 龍洙  静岡大学, 創造科学技術大学院, 教授
研究期間 (年度) 2011 – 2012
概要欧米諸国を含め我が国の肉用牛と乳用牛の初回受胎率は年々低下し続け、乳肉及び加工食品の安全・安定供給を脅かす危機的な状況である。研究責任者らは精巣由来のリラキシン関連因子(RLF)が雄側の生殖機能向上に極めて有効であることを見出したことから、本研究において極微量しか存在しないRLFをカイコで大量生産することを目指した。本研究では、カイコに遺伝子を導入し、大量発現を行い、アフィニティ精製法と従来のイオン交換-ゲル濾過法を用い純度98%以上のRLFを得た。しかし、RLFの生物活性は、ヒトのRLFに比べcAMP産生刺激が弱いことが判明した。この原因として、RLFがカイコの脂肪体に貯まってしまい、タンパク質のミスフォールディングが起こり、生物活性が低下したと考えられる。今後の課題として、カイコの分泌システムの構築が挙げられる。

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JSTプロジェクトデータベース掲載開始日: 2016-04-26   JSTプロジェクトデータベース最終更新日: 2025-03-26  

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