アリル基の反応性を利用した接着性と靭性に優れた高耐熱性樹脂の開発
研究責任者 |
大塚 恵子 地方独立行政法人大阪市立工業研究所, その他部局等, 研究員
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研究期間 (年度) |
2011 – 2012
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概要 | 低粘度であるために成形加工性に優れ、耐熱性や、高温高湿下における電気絶縁性に優れたジアリルフタレート樹脂をベース樹脂として、アリル基の反応性を利用した変性を行うことにより、優れた靭性とエポキシ樹脂並みの接着性を持つ新たな高耐熱性樹脂を開発することを目的とした。開発した新規樹脂は、200°C以下の硬化温度で、250°Cを超えるガラス転移温度と0.7 MPa・m1/2以上の破壊靭性値を達成することができた。この値はジアリルフタレート樹脂やエポキシ樹脂を超えるものである。さらに、せん断接着強度についてもエポキシ樹脂に近い値を示し、低熱膨張性についても確認した。
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