がん細胞特異的に細胞周期進行を阻害するがん分子標的治療薬の探索
研究責任者 |
米原 伸 京都大学, 大学院生命科学研究科, 教授
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研究期間 (年度) |
2011 – 2012
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概要 | FLASHは上皮がん細胞特異的に細胞周期S期進行をになうこと、FLASHの機能が核内でのFLASH bodyとCajal bodyの形成と相関することを示している。そこで、上皮がん細胞株KBを用い、FLASH bodyまたはCajal bodyを細胞が生きたまま蛍光顕微鏡下に観察できるシステムを構築し、FLASH bodyとCajal body の形成を阻害する低分子化合物のスクリーニングを行った。1280種類の低分子化合物ライブラリー(Sigma-Aldrich社:KPV 017-132)から、9種類の化合物がFLASH bodyとCajal body の形成を阻害する活性を示し、このなかの3種類が細胞周期S期に存在する細胞の割合が増加していた。最終的に、FLASHの機能を阻害する活性を有する可能性があると考えられた1種類の化合物について、さらに詳細な解析を行っている。
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