魚類に対する新規なワクチン処理による免疫力の増強技術の開発
研究責任者 |
永井 崇裕 広島県立総合技術研究所, 水産研究部, 副主任研究員
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研究期間 (年度) |
2011 – 2012
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概要 | 魚類養殖では、疾病対策としてワクチンによる予防免疫が積極的に取り入れられている。魚をワクチン液に浸漬する方法では、大量処理が可能な反面、効力が弱いことが課題である。本研究では、アユやヒラメを酵素溶液で処理してから、ワクチン液に浸漬させることで、従来の方法よりもワクチンの有効性を高められることを明らかにした。これは、酵素の作用により体表粘液が一時的に除去され、ワクチン成分が体内に入りやすくなったためと推定される。淡水魚であるアユと海水魚であるヒラメで効果が確認されたことから、本技術には汎用性があると考えられる。今後はこの技術の特許化を目指すとともに、ワクチン効果を高める方法として実用化を目指す。
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