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非崩壊型生体吸収性ペースト状人工骨の開発

研究課題

産学が連携した研究開発成果の展開 研究成果展開事業 研究成果最適展開支援プログラム(A-STEP) 探索タイプ

研究責任者 小西 敏功  (財)神奈川科学技術アカデミー, 相澤「次世代バイオセラミックス」プロジェクト, 研究員
研究期間 (年度) 2011 – 2012
概要本研究課題では、インジェクションによる低侵襲治療を可能とする「生体吸収性ペースト状人工骨」に生体環境においても確実に硬化する「非崩壊性」を付与させ、材料特性を臨床応用可能なレベルに引き上げることを目標に、セメント原料粉体の改良およびセメントの試製を行った。3000 ppm のイノシトールリン酸(IP6)中で市販β-TCP 粉体を 3 h 粉砕することで、非崩壊性セメントを作製可能なセメント原料粉体の調製に成功した。このセメント原料粉体から作製したセメントは26 minで硬化開始し、その圧縮強度は、ヒト脊椎椎体の強度(約 15 MPa)を上回る 25 MPa で、水中において非崩壊性であった。また、in vitroおよびin vivoでのセメントの吸収性も確認した。今後は、材料特性を担保したまま、生体中での荷重によってfragmentation(崩壊)を起こさないセメントへと改良し、医療用デバイスとして実用化するための技術を構築する予定である。

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JSTプロジェクトデータベース掲載開始日: 2016-04-26   JSTプロジェクトデータベース最終更新日: 2025-03-26  

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