概要 | 本研究では、スルホン化ポリイミドの水中での重量変化を1 週間で1wt%未満に抑制し、低加湿環境(15RH%)下で、15mS/cm (50°C以上)のプロトン伝導性の発現を目標と研究を進めた。2,6-ジヒドロキシナフタレンを用いた場合において架橋反応後の水の取込を評価したところ、室温で6日間膜を水中に浸漬した場合、重量は浸漬前よりも軽くなっていた。これは、膜の一部が崩壊したためで、より柔軟性を持つ膜作製の必要性が確認された。また、プロトン伝導性においても、80°C加湿条件で1mS/cmとなり、架橋剤として用いたイソシアネートとスルホン酸の反応によるプロトン伝導性の低下が示唆された。
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