再生医工学における足場材に適したキトサンナノファイバーの革新的製造技術の開発
研究責任者 |
金 翼水 信州大学, 繊維学部, 准教授
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研究期間 (年度) |
2011 – 2012
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概要 | 本課題の目標は、ハンドスピニング(HS)法によるキトサンナノファイバー製造技術の開発であり、本開発期間内目標は、作製したキトサンファイバーの平均繊維径が5 μm以下となる溶液の最適条件の調査である。本課題では、溶媒およびキトサンの分子量に焦点をあて、溶媒にはトリフルオロ酢酸(TFA)および希酢酸を用い、溶液の最適化を図った。その結果、HS法によるキトサンファイバーの作製には、溶媒および分子量が大きな影響を与え、溶媒にTFAを、さらに高分子量のキトサンを用いた方が、紡糸性は高いことがわかった。TFAおよび希酢酸溶媒を用いて作製したキトサンファイバーの平均繊維径はそれぞれ、1.91および1.19 μmであり、本課題の目標を達成した。
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