概要 | 外部拡散法MgB2超伝導線の熱処理時に等方的に加圧するHIP法を用いて、緻密で空孔のないMgB2超伝導体が生成され、超伝導体部と金属シースとの間にも空隙が無く通電性能に優れたMgB2超伝導線が作製できた。また、実用上最も重要な臨界電流密度:Jcは、4.2K, 5T及び10Tにおいてそれぞれ3,800A/mm^2および650A/mm^2で、目標とする5,000A/mm^2及び1,000A/mm^2には達しなかったが、単芯線の値としてはほぼ実用レベルに近い高い値が得られた。今後は、本単芯線を集合・加工し、極細多芯線化後 本研究課題で得られた知見を基に加圧熱処理することにより臨界電流密度のさらなる向上が期待できる。
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