高い耐紫外線性を発現する高強度PEEK基ナノコンポジットの開発
研究責任者 |
中村 孝 北海道大学, 大学院工学研究院, 教授
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研究期間 (年度) |
2011 – 2012
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概要 | ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)は強度、靭性、耐熱性、耐放射線性等を高いレベルで合わせ持つスーパーエンジニアリングプラスティックである。しかし、その耐紫外線性は一般のプラスティックと同程度であり必ずしも高くはない。本研究では紫外線遮断能力を有するナノ粒子を基地に高度に分散させることにより、宇宙を含む極限環境でも使用可能な PEEK 基コンポジットの開発を試みた。溶融攪拌と振動圧縮を組み合わせた新たな製造プロセスを提案し、これを用いてナノコンポジットを試作した。そして、そのナノコンポジットの粒子分散性、耐紫外線性、機械特性等を評価した。その結果、これらの諸特性を従来品に比べ向上させた PEEK 基ナノコンポジットの開発に成功した。
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