新規な生体親和性化粧品素材ホスファチジル-パンテノールの機能開発
研究責任者 |
細川 雅史 北海道大学, 大学院水産科学研究院, 准教授
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研究期間 (年度) |
2011 – 2012
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概要 | 本事業では、酵素的合成法にて高収率での調製が可能になったホスファチジル-パンテノールの優れた抗炎症作用を評価することを目標とした。ホスファチジル-パンテノールは、活性化したマクロファージに対して炎症性サイトカインであるIL-6やIL-1β、TNFα、炎症性酵素であるCOX-2やiNOSのmRNA発現やタンパク質産生を抑制した。その効果は従来のパンテノールと比較して4-10倍以上高い活性であり、少量で抗炎症作用を発揮する優位性をもった新規物質であることが明らかとなった。特に、ホスファチジルパンテノールの優れた抗炎症作用に関わる分子機構として、NF-κBやAP-1など複数の炎症誘導因子に対して制御機能を示すことを見出し、新規化粧品素材としての有効性を実証した。
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