カーボンナノチューブ材を用いた培養機能を有する新規LDIプレートの開発
研究責任者 |
常盤野 哲生 秋田県立大学, 生物資源科学部, 助教
|
研究期間 (年度) |
2011 – 2012
|
概要 | 本研究は培養機能を有するLDI用分析プレート開発を目的とし、プレート材料にカーボンナノチューブ複合材を利用するための基礎データ取得を行なった。その結果、細胞培養可能なCNT濃度において、同複合材質上に吸着した各種化合物のLDI質量分析が可能であることを明らかにした。検出感度については通常のMALDI質量分析と同程度の化合物濃度でシグナルが検出され、かつイメージング分析も可能である。同複合材質は成形が容易であり、既存のMALDIプレート上もしくはイメージング用のフレームにそのまま組み込んで使用できる。CNT濃度範囲については濃度調整に課題が残されたが、概ね当初に予定していた基礎データを得る事ができた。今後はより均質な材質調製を検討するとともに、検出感度の向上や実際の生体分子イメージングに向けた実験手法の開発へ展開していく予定である。
|