外観検査のためのロバストかつ高速な画像照合アルゴリズムの開発
研究責任者 |
上瀧 剛 熊本大学, 大学院自然科学研究科, 助教
|
研究期間 (年度) |
2011 – 2012
|
概要 | 形状ベースのロバスト固有値分解テンプレートの基本アルゴリズムの検討を行い、プロトタイププログラムの作成およびシミュレーション画像および実画像での性能評価を実施した。シミュレーション評価では、回転精度においては従来の正規化相関法(NCC)では2.9[deg]、開発手法は0.03[deg]であった。位置ずれ精度においてはNCCでは0.12[pix]、開発手法は0.03[pixel]であった。実画像実験でも開発手法は回転精度0.057[deg]、位置ずれ精度0.10[pixel]となり目標精度を達成した。また、耐ロバスト性の評価として、ターゲットに遮蔽を加えた状態での性能評価を行った。その結果、対象物が1/3程度欠けていても開発手法が安定的に検出できることが分かった。さらに処理の高速化を目指してGPUによるFFT演算の高速化を図った。CPUの場合に比べて8倍の高速化が可能であることが分かった。これにより、目標の処理速度500[msec]以下を達成できる見通しを得た。
|