アコースティック・エミッションを用いた紙の劣化度評価システムの開発
研究責任者 |
岡山 隆之 東京農工大学, 大学院農学研究院, 教授
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研究期間 (年度) |
2011 – 2012
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概要 | 測定に供する紙試料の大きさ及び損傷を最小限に止めながら、低水準にある劣化した紙資料の強度を精度よく測定する方法としてアコースティック・エミッション(以下AEと略す)を用いた紙の劣化度測定法を開発し、図書館や文書館等の現場に導入可能で、信頼性の高い汎用型劣化度評価システムの確立を目指す。 これまでの検討結果から、紙の劣化度評価が可能となる紙表面における最適AE測定条件を見出すことができた。20世紀初頭以降に刊行され、自然劣化した国内図書を用いて、AEを用いた紙の劣化度測定を行い、従来の標準的な強度試験法及び官能評価法による測定結果と比較し、AE法による紙の劣化度評価法の有用性を立証した。
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