小型エンジン用TiB2+αベース潤滑性硬質複合膜の開発
研究責任者 |
神崎 昌郎 東海大学, 工学部機械工学科, 教授
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研究期間 (年度) |
2011 – 2012
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概要 | 小型水素ロータリーエンジンのアペックスシールへの応用を目指し、硬度25GPa以上、室温から500°Cで摩擦係数0.1以下を実現するTiB2+α-MoS2複合膜に関するものである。これまでにTiNにMoS2を添加することで、DLC(ダイヤモンドライクカーボン)膜と同等以上の低摩擦特性(摩擦係数0.1以下)を実現した。また、TiB2にホウ素を過剰に添加したTiB2+α膜において、高密着力かつTiN膜以上の微小硬度が得られている。この二つの成果を融合し、低摩擦性、高硬度性、高密着性を持つTiB2+αベース潤滑性硬質複合膜実現し、低振動、軽量、高効率、環境に優しい小型ロータリーエンジンの実用化の基盤技術に繋げる。
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