生体組織内一分子イメージング用量子ドットツールの開発
研究責任者 |
鈴木 康弘 東北大学, 大学院医学系研究科, 講師
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研究期間 (年度) |
2011 – 2012
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概要 | 量子ドット(QD)による、細胞内分子可視化には、簡便なQDの細胞内導入技術開発が不可欠である。今回は、我々が開発した高効率膜透過性ペプチド(SCPP)を利用して、細胞内分子可視化法を開発した。 細胞内部で起きる酸化反応でQD表面から離脱するよう加工したSCPPをQD上に重合し、さらにTagリガンド(TagL)分子を付加した。 このSCPP-QD-TagLを用いて、細胞に発現させたTag融合細胞内分子の可視化を行うと、培養液に添加するのみでQD の90%が細胞内に侵入し、細胞内Tag付加分子の可視化を可能とした。しかし、一部のSCPPはQDから離脱せずにQDの細胞内壁への非特異的吸着を起こす可能性も示唆され、SCPPが完全に離脱するよう重合方法のさらなる改良が必要である事も示された。
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