研究責任者 |
田中 克彦 立命館大学, 総合理工学研究機構, 教授
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研究期間 (年度) |
2011 – 2012
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概要 | 操作性の良い小型の静脈穿刺用超音波探触子の実現を目指して、本研究ステージでは基本素子の試作、評価を目標にしている。医療現場の要求仕様をもとに、中央に穿刺用貫通孔を有するリニアアレイ型探触子を設計・試作した。寒天、血管ファントム、鶏肉を用いた穿刺実験で、針先端位置と穿刺対象物の両方を同一画面上で表示できることを確認した。またヒトの頸静脈のBモード画像を得た。ブタの頸静脈に対して行った穿刺実験では、探触子の操作性は良いが、脂肪分が多くて鮮明な画像が得られなかった。以上のように、当初の目標である設計、試作、基本機能の評価の各項目を実行した。アレイ数の増加と診断画像の高精細化が今後の課題である。
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