有機無機同時析出重合法を利用する金属ナノ粒子触媒担持技術の開発
研究責任者 |
藤井 秀司 大阪工業大学, 工学部 応用化学科, 講師
|
研究期間 (年度) |
2011 – 2012
|
概要 | パラジウム、白金などの貴金属ナノ粒子は、優れた触媒活性を有することから注目を集めているが、サイズがナノメートル次元であるため、使用後、反応液からの分離・回収が困難である。本研究では、センチメートルサイズの任意の形状を有する基材(多孔質体、繊維)の表面を、導電性高分子―貴金属ナノ粒子からなるナノコンポジットで被覆することで、基材に貴金属ナノ粒子触媒を担持させ、簡便かつ高効率、迅速な再利用が実現できる触媒担持材料の最適合成条件の精査を行った。その結果、ナノコンポジットの基材への導入量が4%以上となる被覆反応条件の最適化に成功した。さらに、触媒反応を3回以上繰り返し行った後でも、80%以上の生成物の収率が得られることを確認し、実用化に向けた技術移転の可能性を見出した。
|