新奇カビ高密度液体培養技術による有用物質生産法の確立
研究責任者 |
阿部 敬悦 東北大学, 未来科学技術共同研究センター, 教授
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研究期間 (年度) |
2011 – 2012
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概要 | カビ(糸状菌)は、液体培養による産業用タンパク質の大規模工業生産に利用されている。カビの工業培養では、カビが糸状に連なり分裂生育し、菌体が絡み合ってボール状・パルプ状になって高密度培養が出来ず、タンパク質生産のコスト限定要因となっている。申請者は、カビ細胞壁関連遺伝子変異株 (細胞壁変異株)が従来株とは異なり、液体培養で菌体が均一分散し且つ菌体量が200~300%に増加して高密度培養に適することを見出した。本申請では工業培養条件を再現できる培養装置を用い、従来株に対する細胞壁変異株の生育および組換えタンパク質生産性改善を評価する。本技術はタンパク質発酵生産の大幅なコスト改善を目指す技術である。
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