ポリユビキチン化蛋白質を検出する病態検査・臨床診断用キットの開発
研究責任者 |
藤室 雅弘 京都薬科大学, 細胞生物学分野, 教授
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研究期間 (年度) |
2011 – 2012
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概要 | 蛋白質の翻訳後修飾の一つポリユビキチン化(ポリUb化)とは、蛋白質に多数のユビキチン(Ub)分子が鎖状に重合しポリUb鎖を形成する蛋白質修飾である。一方で、パーキンソン病や、肝がん、リンパ腫等の一部の腫瘍において、ポリUb分子の異常な蓄積が検出されることから、ポリUb分子を病態マーカーとして利用する臨床検査の開発が期待されている。我々は、ポリUb分子を認識するモノクローナル抗体の作成に成功している。本研究において、作製した抗体のエピトープ解析と臨床的使用の検討を行い、生体サンプルのポリUb分子のモニタリング法の開発と臨床応用への検討を行った。今後は、本技術を用いて各種疾患の病態検査法への展開を目指す。
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