レクチンアレイプロファイリングによるATL病型早期診断技術の構築
研究責任者 |
伊波 英克 大分大学, 医学部微生物学講座, 准教授
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研究期間 (年度) |
2011 – 2012
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概要 | 国内に約110万人のキャリアを抱えるヒトTリンパ球嗜好性ウイルス(HTLV-1)が原因で発症する成人T細胞白血病(ATL)細胞の糖鎖発現の量的変動を指標にした全く新しい血液腫瘍の病型診断法を開発すべく、45種類のレクチン結合性を同時に定量化するレクチンアレイシステムによる解析を行った。健常人のリンパ球、ATL細胞や他の血液腫瘍細胞では糖鎖の発現様式に明確な相違があり、レクチン結合性はそれぞれ最大300倍および40倍の結合性上昇または低下を観察した。さらに臨床検体を用いた症例別の結合性に於いても、慢性・急性・リンパ腫各型はクラスターを形成した。今後検体数を増やし、精度のさらなる向上を目指す。
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