新しい分子メカニズムによる皮膚老化防止をめざした研究
研究責任者 |
岩田 和実 京都府立医科大学, 病態分子薬理学, 講師
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研究期間 (年度) |
2011 – 2012
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概要 | 活性酸素種(ROS)産生の抑制および除去が皮膚老化の抑制において重要な課題と考えられてきた。しかしながら皮膚におけるROSの産生源は明らかにされていない。本研究ではROS産生酵素であるNADPHオキシダーゼの新規サブユニットであるNOX1の皮膚老化における関与を明らかにするため、遺伝子欠損マウス(NOX1-KO)を用い検討を行った。NOX1-KOの皮膚では野生型マウス(WT)と比較してコラーゲン量の増加が認められたが、皮膚弾性は有意に低下していた。これらの結果からNOX1が産生するROSはECMの機能維持に重要な役割を果たしていることが示唆された。
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