頭頸部がん・食道がん高危険群判別用の生体ガス分析法の開発
研究責任者 |
武藤 学 京都大学, 医学研究科, 准教授
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研究期間 (年度) |
2011 – 2012
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概要 | 本開発の目的は、難治がんである頭頸部癌や食道癌の高危険群を呼気を用いて簡便に判別し、早期発見につなげることである。エタノールの代謝産物であるアセトアルデヒドは明らかな発がん物質とされるが、吸着性が高く微量の呼気中アセトアルデヒドを安定に測定することは困難であったが、本開発を通して、終末呼気を安定かつ効率的に回収するバックの開発と小型高感度半導体ガスセンサにて迅速に微量な呼気中アセトアルデヒドを測定できることを可能にした。本研究成果が、学校教育や検診事業に取り入れられれば、血圧や採血情報と同じように各個人が難治性がん発生のリスクを自覚し、がんの予防および生活習慣の改善をすることを啓蒙でき、国民健康の維持に大きく貢献すると期待できる。
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