研究責任者 |
小幡 亜希子 名古屋工業大学, 大学院工学研究科, 助教
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研究期間 (年度) |
2011 – 2012
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概要 | 本研究課題の目的は、組織工学での応用を見据えた繊維状スキャホールド材料の開発である。シリコンとカルシウムイオンによる細胞の活性化効果に着目し、シリコン導入型炭酸カルシウムをフィラーとして複合化させたポリ乳酸ベースの材料を作製した。また、エレクトロスピニング法を独自に改良することで、立体型不織布材料の作製に成功した。得られた材料は、ポリ乳酸単体とほぼ同等の圧縮・回復率を示し、操作性に優れた材料であった。また、交互浸漬法によってアパタイトコーティングにも成功した。細胞培養試験の結果、細胞が材料内部にまで進入し増殖することがわかった。凍結処理後においても、多くの生細胞が確認できたことから、目的とする材料としての可能性を見いだせた。
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