多血小板血漿と生体吸収性高分子基材の複合化による組織再生材料
研究責任者 |
川瀬 知之 新潟大学, 医歯学系, 准教授
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研究期間 (年度) |
2011 – 2012
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概要 | 従来より用事調製を基本とする自家多血小板血漿(PRP)の臨床応用を拡大するために、生体吸収性素材との複合化によって組織再生活性を維持しつつ保存可能な形態にすることが目標である。PRPの組織再生活性は血小板に含まれる増殖因子とフィブリンである。ポリ乳酸は血小板や蛋白をある程度吸着する能力があり、創傷治癒活性があることを証明したが、これらの吸着・保持能力を向上させることで、新鮮PRPに匹敵する組織再生活性を発揮できるはずである。この課題を基材表面の微細構造に特徴を持たせることによって解決しようと考えた。組織再生治療や救急医療からすり傷のような軽度の傷の治療まで、この材料を活用できる場面が増えるものと期待される。
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