概要 | 現在人工透析療法に至っている患者数は、全国で30万人を越えている。現在慢性腎臓病1330万人の患者が、急性腎障害を併発する症例が著増しており、全入院患者の5-10%, ICU入院患者の20%で急性腎障害が発症する。急性腎障害の診断マーカーについては申請者の研究室からの報告等があるが、臨床応用へは至っておらず早期診断のためのバイオマーカーの確立と実用化は社会的に考えても急務である。申請者は、今までの蓄積した基礎研究を基にバイオマーカーの測定系(ELISA, Western Blots法)を確立しその診断精度を高めつつある、特に慢性腎臓病患者に発症する急性腎障害の新規早期診断法の開発とその技術移転を目指す。
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