研究責任者 |
八尾 晴彦 京都工芸繊維大学, 大学院工芸科学研究科, 准教授
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研究期間 (年度) |
2011 – 2012
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概要 | 現在実用化されている示差走査熱量計の測定感度は±0.1μW程度であるが、研究開発の現場においてはこの感度はまだ十分ではない。そこで、これまでに示差走査熱量測定に適したサーモパイルを開発し、等温測定では従来のDSCのサーモパイルと比べて400倍の±0.25 nWの感度を得ることに成功した。ところが、温度走査を行うと感度が±5 nWまで低下する問題があることがわかった。そこで、本研究ではこの問題を解決するのに必要な高精度な温度走査技術の確立を目指して、装置の設計および試作を行った。その結果、温度走査を行っても、±0.28~1.1 nW程度の感度が得られることがわかった。
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