ピロロキノリンキノン(PQQ)のPTP1B阻害活性およびインスリン受容体活性化作用を利用した新規抗糖尿病補助食品の開発
研究責任者 |
赤川 貢 大阪府立大学, 生命環境科学研究科, 助教
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研究期間 (年度) |
2011 – 2012
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概要 | 本研究開発は、ピロロキノリンキノン(PQQ)の抗糖尿病効果を検証し、日常的な摂取によって2型糖尿病の予防と改善を期待できる抗糖尿病補助食品を開発することを最終目標として行った。研究開発実施期間内に50 nM以上の濃度のPQQが培養筋肉細胞のインスリン受容体をインスリン非依存的にリン酸化(活性化)することを明らかにした。また、100 nM以上のPQQが主な糖輸送担体であるGLUT4の細胞膜への移行を誘導し、グルコースの細胞内への取り込みを促進することを明らかにした。今後は、糖尿病モデルマウスを使用した実験により動物レベルでPQQの抗糖尿病効果を検証し、日常的な摂取によって2型糖尿病の予防と改善を期待できる抗糖尿病補助食品の開発を目指す。
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