脳脊髄液の核磁気共鳴(NMR)計測値を用いた「急性脳症および熱性痙攣の早期鑑別診断法」の開発
研究責任者 |
小池 薫 京都大学, 医学研究科, 教授
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研究期間 (年度) |
2011 – 2012
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概要 | 「髄液をNMR計測し、パターン認識によるデータ解析を行う」検査法が、新たな臨床診断技術となるかどうかを確認するため、本研究では「急性脳症」「熱性痙攣(複雑型)」「脳症類似の臨床症状を示す疾患群」の識別を試みた。まず、カルテを詳細に調べて「急性脳症」と「熱性痙攣(複雑型)」の臨床診断を再検討し、その後あらためてNMRデータを解析すると、両者の鑑別精度は向上した。また、「脳症類似の臨床症状を示す疾患群」は両者と異なるクラスに分類された。本法を「臨床検査法」として確立するために、検査手順(検体の取り扱い、NMR計測手順、データ解析手順、解析結果の統計学的検証)を文書化することも可能であった。
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