概要 | 「カーボンニュートラルな材料を用いた持続可能社会の構築」を目指す上で、水稲(米)の副産物である籾殻の有効利用は、二酸化炭素の固定化技術のみならず農政的視点においても重要な課題である。本年度は「細孔制御を行った籾殻活性炭を建築資材用高機能ボード」の事業化を目指した研究開発を実施した。籾殻活性炭の調製方法としてアルカリ処理/賦活処理により籾殻活性炭の比表面積を1,000m^2/g以上にまで向上させることに成功し、またアルカリ濃度の最適化や処理温度の最適化を行った。更に、上記条件で調製した籾殻活性炭よりボード試料を作成し各種物性評価を行った結果、良好な吸音特性やVOC吸着特性、吸放湿特性を有することが分かり、建材ボードとしての可能性を見出した。
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