回折領域境界の波長依存性を利用したRGBカラー分解素子に関する研究
研究責任者 |
裏 升吾 京都工芸繊維大学, 大学院工芸科学研究科, 教授
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研究期間 (年度) |
2011 – 2012
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概要 | 本研究開発は、単板式の小型カラーイメージセンサにおける入射光利用率の向上のため、カラーフィルタに代えて、RGB分波素子の適用可能性を探ることを目的とした。カラー分波のために回折格子を利用するが、通常の波長分散の利用に加え、特に、回折-非回折の境界が波長に依存することに着目し、2つの回折格子を組み合わせた新たな方式・素子を検討した。この新方式についてはFDTDを用いたシミュレーションにより分波の基本原理は検証できたものの、具体提案には至らなかった。すなわち、反射光や迷光を抑えるために具体構造を検討したが、材料や構造の制限から、入射光利用率が事業化に耐えうる60%以上のRGB分波を期待するのは、単純構成では困難であると判断した。
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