研究責任者 |
橋本 康弘 福島県立医科大学, 医学部, 教授
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研究期間 (年度) |
2011 – 2012
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概要 | 小児の熱性けいれん(引きつけ)は、重篤な中枢疾患が原因となっているケースがあるので、救急外来では(脳脊)髄液採取による診断が原則である。診断すべき疾患の中には、1 髄膜炎(髄液による診断は容易だが、強力な治療が必要)、2 けいれん重積症(鎮静剤の投与により完治)、3 脳症(代表的なインフルエンザ脳症では、50-60%の死亡率を示す)、以上の3者が含まれる。現時点では、けいれん重積症と脳症を区別するよいマーカーは存在しない。本探索において、申請者らが見出した、脳で作られる糖タンパク質GP-Xが脳症の髄液診断マーカーになることが示され、その迅速測定キット開発が行われ、十分な成果が得られた。
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