2V級マグネシウム二次電池を可能とする高機能電解液の開発
研究責任者 |
嵯峨根 史洋 静岡大学, 工学部, 助教
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研究期間 (年度) |
2011 – 2012
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概要 | マグネシウム二次電池の実用化に必須となる電池の高電圧化を目指し、ボロキシン化合物を添加剤として利用する事で、負極反応と2V級正極を同時に達成可能とする高機能電解液の開発を目標とした。ボロキシン化合物は添加剤ならびに前処理剤として有効な役割を担う事ができなかった一方、そのLewis酸性によって電解液中のイオン伝導率を向上させる事が可能であり、ボロキシン化合物の添加によって、正極反応に対して利用が困難であったマグネシウム塩を用いた新規電解質を開発した。今後、添加量や、さらなるボロキシンの材料設計を推し進める事で、マグネシウム二次電池の高速充放電を可能とする新規電解質の開発が期待できる。
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