研究責任者 |
村井 美保 愛知県産業技術研究所, 尾張繊維技術センター機能加工室, 主任研究員
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研究期間 (年度) |
2011 – 2012
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概要 | 繊維製品、特に毛織物で市場価値の高いブラックフォーマル用生地においては、先端ナノテク技術を利用した深色加工技術に注目が集まっている。本研究では、真空紫外光を利用して、羊毛繊維の表面改質を行い、染色性を向上させることで、新規な毛織物の深色加工技術を確立することを目指した。真空紫外光の照射条件と深色効果の関係について検討した結果、目標のL値は達成できなかったが、染色加工工程の前処理として真空紫外光を用いることで、羊毛繊維表面に親水性官能基が導入され、染色性が向上し、一定の深色効果が得られることを確認した。また、物性面では、未処理布との比較を行い、風合いではHARI、KOSHIが向上し、染色堅ろう度や引裂強さは当初の性能を保持していることを確認できた。
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