結晶性制御技術を用いたストロンチウム置換アパタイト薄膜の開発
研究責任者 |
尾関 和秀 茨城大学, 工学部, 准教授
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研究期間 (年度) |
2011 – 2012
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概要 | 歯科インプラント治療は年々普及しているものの、低骨密度の顎骨を持つ患者には、適用できないケースもあり、早期の骨結合と骨が増強される骨誘導型のインプラントの開発が望まれている。アルカリ土類金属の一つストロンチウム(Sr)はCaと類似し、骨形成の促進と同時に骨吸収を抑制することが報告され、骨粗鬆症治療薬としてSr製剤が欧州で臨床応用されている。研究代表者らは2003年にスパッタリング法によるハイドロキシアパタイト(HA)薄膜の水熱結晶化技術を開発し、HA薄膜インプラントへの実用化を図った。本研究ではこの技術を活用し、HA薄膜へSrを導入及びその比率を制御することで、新たな骨誘導型Sr置換HA薄膜作製技術の確立を目的とする。
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