研究責任者 |
石田 万里 広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 講師
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研究期間 (年度) |
2011 – 2012
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概要 | 最近、動脈硬化の発症とDNA損傷の関連が明らかになりつつある。本研究は、単核球内DNA二本鎖切断定量法による動脈硬化の総合的リスク評価の有用性を検証し、さらに本測定を自動化で行うシステムを構築することを目標とする。すでに我々の行っている手法を用い、動脈硬化のリスクファクターと単核球内DNA二本鎖切断量との関係を探索したところ、喫煙と単核球内DNA二本鎖切断量に強い相関関係が認められた。この結果は、単核球内DNA二本鎖切断量が動脈硬化のリスク評価に有用である可能性を示している。加齢、脂質異常症、高血圧、糖尿病、肥満、高尿酸血症などの他のリスクファクターとの関係を明らかにするには、より多くの症例を要するため、今後も研究を継続していく。また、現法で使用しているγH2AX抗体よりsignal/noise ratioの高いシグナル分子・抗体を特定した。これにより測定・解析の自動化への道筋が得られたと考える。
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